活動報告(2010)

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コリン・コバヤシさんを囲んで報告

4月10日(土)  14:30~16:30 広島平和記念資料館

講演と交流のつどい
 「フランスの原子力問題と市民運動」報告

フランスの現状から。
 ・新自由主義の象徴的な問題 大企業支配、人間性の否定 
 ・サルコジ政権を財界優先、3周遅れの新自由主義的政策
 ・原発大国75%の電力を原発が供給
 ・原子力も国ぐるみの輸出商品

フランスの市民運動

・軍事、民事区別なく原子力に取り組む全国的、広範なネットワーク「被曝犠牲者保障法」が不満足ながら成立。
しかし、ウラン採掘、原子炉の周辺、原発労働者の問題を考えると本当の民主主義には核は存在し得ない。

・政治状況の悪化、新自由主義への不信は、市民運動の力をアップ

参加して下さった、多方面の課題に取り組まれている60人以上の方々に、 心から感謝いたします。

2010年第九条の会ヒロシマ総会報告

3月22日(月・祝)14:00~16:30  広島YWCA
              広島市中区大手町4-3-10
  3月22日、2010年第九条の会ヒロシマ総会を行いました。
今年度も、皆さまのご協力を頂き、頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願い致します。

◆総会行事
1、2009年活動報告

①5・3憲法記念日リレートーク 市民投票

②8・6新聞意見広告2009について
・掲載紙 中国新聞全15段 全域
     朝日新聞全5段 東京都心版 山口全県

③広島県9条の会ネットワーク 11・2湯浅誠講演会へ積極的協力

④九条の会中国ブロック交流会 12月12日(岡山)協力・参加

⑤全国的なネットワーク許すな!憲法改悪全国交流集会へ参加

2、2010年度 活動について

①活動方針 

1、8・6新聞意見広告を中心に、市民に憲法の平和・人権・民主主義・9条の大切さを知ってもらうよう活動する。

2、主権者力を高め、憲法尊重の世論づくりのため に活動する。

 

3、政治的、思想的立場にこだわらず、非暴力に徹する様々な課題を共有し、幅広い協力・結集を目指す。

②活動計画
 

1、2010年8・6新聞意見広告を実施する。

2、5・3憲法記念日のリレートーク、市民投票などで市民に訴える。

3、5月18日改憲手続法凍結、廃案を求める署名、全国との連携。

4、憲法のネットワーク、核兵器廃絶、基地、上関原発問題など、平和・人権を守る幅広い活動に積極的に協力する。

 

憲法の集い2009今年も大成功!

11月2日(月)18:30~21:00 広島国際会議場ヒマワリ

   今年は、派遣村村長として活動され、その実績から内閣参与として活躍されている湯浅誠さんをお招きし、会場いっぱい、600人を超える方々が参加してくださいました。九条の会に入って活動していない若い人々の参加も多く、主催者としては嬉しい限りです。

また70人もの方々がアンケートに答えてくださいました。貧困の実態が認識できた、25条を守ることの大切さ、9条との関係を知った、「溜め」がよく分かったと書いてくださった方が多く、また、湯浅さんの真摯な人柄、地道な活動、自身の問題と重ね合わせた感想、子どもの将来を案じることもたくさん書いてくださいました。すべてを掲載することはできませんので、中でも九条の会に入っていない若い方の回答を掲載させて頂きました。

●10代女性 
  「25条が守られている社会は戦争への抵抗力が強い」というお話に、ほっとしました。本当に強い社会にする責任は自分にもあると思いました。大学で福祉を学んでいるので、福祉=溜め、ということはとても興味深かったです。自分に何が出来るかをもっと考えようと思います。
●20代男性 
  自身の居る状況。新卒という権利を持ち、未だに内定という「結果」(スタート)を得られていない。すべり台を、滑ろうという位置にいる自分。幸運にも私には"溜め"が、自分の周りにも、そして自分の中にもまだ、わずかに残っていることが、救いである。
戦争希望に赤城さんではないが、去年の危機で社会の何かが大きく変わるのではないかと期待しいが、何も変わらず新自由主義に向かっているように見える。特に今、私が見えるのはメディア(既存の大手)にもはや本当の発進力、収集力はない、と言うことだ。有益だろう情報、救う情報は流されていない。ぜひ湯浅さんにはその発信力、ネット、メディア(新たな)ものをいかし、社会に周知し、私にも教えてほしい。私は私で、すべり台を落ちず史縁大を否定すべく、溜でさらなる大きな溜めとして逆流させたいと考える。
●20代女性 
  ずーと、戦争についての問題も、人権についての問題についても感心を持ってきました。それが今日、つながったと思います。これから自分の仕事をする目的の一つにして行きたいと思います。今はまだ法科大学院で弁護士をめざしている段階ですが、将来の目標がたち、これからのモチベーションにしていきます。今日の講演会に来て本当によかったです。
●20代女性  
  認識の誤りに気づかされました。すべての現象には原因があるのですね。若い世代として、今後の社会についての責任を感じます。丁度、私の周辺でも年収200満、貯蓄ゼロ世帯
が多くおり、親世代との感覚のギャップを感じているところでした。その親世代は、自己責任論を好んで口にしますが、両者の間にあるミゾ、認識の差が今日のお話で明確になりました。我らが未来が非常に重たく感じますが「溜め」をつくることから始めようと思います。
●30代女性
  湯浅さんも、加藤周一さんも手の骨格が大変きれいな方だと思いました。同時に、両方とも被害者意識にもとづかない客観的な視点から、つみあげた知識をわかりやすくお話しいただいて、とてもよかったです!! 湯浅さんのお話は昨年の秋と本日2回目、聞かせていただきましたが、この間の社会の動きがすごかったので、今回も、とても通説に頭に入ってきました。9条と25条の関係の話は、とてもよかったです! 一つのことを"意義"だけで前面に出されても、受け取る方は辛かったりしますが、こうしたお話はとてもわかりやすく、腑に落ちた。英国モデルのお話もよかったです!特定の主義者ではなく、深くて高い教養に基づいたお話に感激しました。
●30代女性 貧困について考えるとき、具体的に自分が何をしたらいいのかと思う。まずは現状を理解することだろうと思う。本を読み、現場を見て、人に会い話をすることが必要だと思う。そして、その次に何をなすべきかと思うと、自分に何が出来るかと考え、自分がたっている足下がぶかぶかとゆれる感じがする。九条について考えるときも同じ気持ちになる。戦争も貧困もない方が良いということが明確なのに、何をしたらいいのか、明確にはわからない。
●30代女性
  戦争ではなく、小さな溜めをたくさんつくり、本当の意味で強い国に、という言葉に大賛成です。細やかな研究、活動が伝わった.湯浅さんの大きな優しさだと改めて実感した。いいお話ありがとうございました。私も頑張ります。
●30代男性 
  本来、若者の夢を追う生活と勉強をサポートする事業を始めます。しかし、私自身もまた貧困に追われる身であり、不安を感じているところです。湯浅さんの言う相対的貧困です。年収100万前後です。しかし、私が苦労をしたようなことを、夢をめざす若者に味あわせたくない思いが強い。クリエイターをめざす若者たちは、その夢さえあきらめれば生活していけるでしょう。しかし、何もせずにあきらめさせることはさせたくありません。今日の湯浅さんの話を聞いて、大変勇気が出来ました。頑張っていきたいと思います。本当にありがとうございました。

8/6意見広告へのご参加ありがとうございました!

2009年、8・6新聞意見広告は、
15段を8月6日中国新聞全域朝刊に 
5段を朝日新聞東京都心版+山口全県に掲載することができました。皆さまの応援で15段では始めてカラーの紙面にすることができました。ご参加、ご協力下さいまして、本当に有難うございました。

8月6日早朝、今年も原爆ドーム付近で意見広告のコピー1500枚を、全国から、世界中からヒロシマに来られた方々に配布しました。







8/6新聞意見広告の紙面は・・・


 日本の憲法第九条の考え方が拡がることは、世界中の平和を望む人々の希望であるというタイトルにしました。

英語で書かれた9条のリボンが地球を囲んでいます。ある原爆被害者は、9条は生きる支えだったと言われています。

ハングルの9条には、謝罪の気持ちと、もう戦争をしないんだという誓いを表しました。

また、武力紛争で命や生活が奪われた罪もない人々と、日本の戦争被害者や派兵国家になることに心を痛める人、貧困、病気等々生活にあえぐ人々の思いに重ね合わせたいと思いました。そのために賛同者の方々から送られた様々なメッセージを掲載させていただきました。紙面をご覧になり、ご感想、ご意見などお寄せいただければ幸いです。 

今年6月、憲法審査会規程が強行採決され、来年5月になれば改憲発議が出来る枠が作られました。しかし市民は戦争によって自由が奪われ、生活が困窮することを知っています。改憲は望んでいません。

私たちのこの意見広告が、改憲案を出させない世論をより強くする一助になればと思います。今回も、多くの市民、多くのグループが協力して下さいました。第九条の会ヒロシマ世話人一同、1950人余の賛同して下さった皆さまのご賛同、ご協力に、心より感謝申し上げます。

核廃絶、非暴力の願いを込めて・・・

5・3憲法記念日リレートーク2009

5月3日(祝・日)
原爆ドーム前で行った 市民シール投票、憲法リレートークの報告です

橋本真さん 難波郁江さん

橋本真さんの歌、難波郁江さんの開会宣言で始まりました。フラワ ーフェスティバル初日で通りがかりの多くの人が立ち止まって話を聞 いて下さり「今日は憲法記念日だったね」とか「9条知ってるよ」と いった会話も聞こえてきました。こんなに本気で聴いて下さったのは 初めてじゃないかと思うくらい、多くの人が、暫くの間立ち止まって 参加して下さいました。戸外で行うことのよさを感じ嬉しい限りです。

第九条の会ヒロシマ事務局の島村さんと藤井とで5・3憲法記念日 リレートークの主旨や、憲法9条の既判力が今ほど高まっている時は ないなどを話しました。

 

 

森瀧春子さん

核兵器廃絶をめざすヒロシマの会の森瀧春子さんは9条からBan Du まで広く深く話してくださり、大きな目標に向かって活動されている 迫力に圧倒されました。

 

 

青木克明さん

医療人9条の会の青木克明さんは具体的な原爆症裁判で国賠を勝ち 取ってきたことやこれから在外被爆者の問題も早期に実現するべきこ とをわかりやすく話して下さいました。9条に関しても、改憲論者は もっともらしい理由をつけて変えようとしてくるだろうという長崎の 永井さんの言葉を引用され引き継いでいくとキッパリと結ばれました。

三浦精子さん

児童文学者の三浦精子さんは子どもの人権のために活動しているこ と、6月「子どもの本・九条の会」の設立をすること、1942年のキン ダーブックから戦争の悲しみが伝わること、9条は絶対変えさせない ことなどを熱く語ってくださいました。絵本などお持ちくださり優し いお話しでわかりやすく感謝です。

木原省治さん

原発はごめんだ!ヒロシマ市民の会の木原省治さんは原発建設、プ ルサーマル計画等。日本の核政策がいかに人権をないがしろにしてい るか、きっちりと憲法と結び付けて話して下さり、憲法を変えさせな いことこそが、9条の実現、人権の確立に向う第一歩だと感じました。

西岡由紀夫さん大月純子さん

ピースリンクからは呉海自からの派遣について西岡さん、岩国の爆 音訴訟について大月さんに話してもらいました。海賊対処法は、武器 使用の歯止めがないこと、海賊とすれば派遣できる一般法に近い危険 性に抗議していくこと、470人もの岩国市民が爆音訴訟に立ち上がった 意味は大きいことを力強く話してくださいました。加えて裁判員制度 が始まり、刑事裁判に私たちが巻き込まれる危険性についても指摘さ れ、まさに今、市民が力をつけていく必要があると痛感しました。

最後は橋本真さんの歌「願い」と幼稚園教員として教育問題をユー モアを交えて話され、参加者みんなでうたう「青い空」のリードもお 願いして楽しく、また今年の8・6新聞意見広告を成功させようとい う元気を頂いて終わりました。

憲法についてちょっと考えて欲しいと行った5・3憲法記念日リレー トークですが、こちらが考えさせられる内容あるものになりました。 お話の準備もして下さったことと思いますが本当にありがとうござい ました。広島YWCAの難波さん、司会お疲れさまでした。渡田さん、ス ピーカー(拡声器)の準備や横断幕など陰で支えて下さり感謝です。

「9条を変える?変えない?シール投票」の結果ですが、

投票総数 
444票
9条を変える
20票
4.5%
9条を変えな い
386票
86.9%
わからない
38票
8.6%

時間が昨年と比 べ半分以下だったのですがある程度の総数が得られました。 今年は、改憲の危機感が薄れているためどのような結果になるか心配していましたが、大きな新聞社の世論調査とは違い、 やはり広島市民の9条に対する意識は高く、安心し ました。



ノー・モア核被害者~チェルノブイリ 原発事故から23年~

多数のご参加に感謝申し上げます。
約50名の参加があり、下記のように行われました。
司会者  平木さん 
木原さん『ヒロシマとチェルノブイリ、そして上関』  
森瀧さん『DUの悲劇と核利用』
増田さん『上関原発について』   
リレートーク      

パフォーマンス いさじさん    SAYANさんの演奏
          渡辺さん他2人 ロシアの歌  
アピール採択 

この集いで採択したアピールと、内閣、経済産業省、環境省、中電あてに 要請書を送りました。要請書の提出団体はさらに増える見込みです。